書籍「
無料電子カルテ OpenDolphinパーフェクトガイド」のP46「Section 3 LinuxパソコンにOpenDolphinサーバをインストールする」にしたがってOpenDolphinをインストールした。また、OpenDolphinのインストールだけでなく様々な周辺知識についても整理しているサイト「
無料電子カルテ OpenDolphin サーバーの作成」があり、これが大変参考になる。
Docker
OpenDolphinサーバは、
Dockerという仮想化環境を提供するソフトを使って作られるコンテナ内で稼働させる。
作成するコンテナは
- データベースコンテナ(dolphin-db)
- OpenDolphinサーバコンテナ(dolphin-server)
の2つである。
Dockerのインストールと起動
Dockerをインストールする前にパッケージデータベースを更新する。
sudo apt update
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図1 パッケージデータベースの更新 |
Dockerをダウンロードするためにcurlコマンドが使えるようにする。
sudo apt install curl
上記コマンドを入力したが、すでに最新のパッケージがインストールされていた(図2)。
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図2 curlのインストール |
次に、curlを使ってDockerをダウンロードしてインストールする。
sudo curl -sSL https://get.docker.com/ | sh
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図3 Dockerのダウンロードとインストール |
Dockerを起動する。
sudo service docker start
Dockerの情報は次のコマンドを入力することにより見ることができる。
sudo docker info
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図4 Dockerの情報 |
OpenDolphinのインストール
OpenDolphinは先にも書いたようにデータベースコンテナとOpenDolphinサーバコンテナの2つから構成されている。各コンテナ内で稼働するDockerイメージはDocker Hubからダウンロードする。
データベースイメージのダウンロード
sudo docker pull dolphindev/postgres
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図5 データベースイメージ(dolphin/db)のダウンロード |
OpenDolphinサーバイメージのダウンロード
sudo docker pull dolphindev/wildfly
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図6 OpenDolphinサーバイメージ(dolphindev/wildfly)のダウンロード |
ダウンロードしたイメージは次のコマンドで確認できる。
sudo docker images
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図7 ダウンロードしたDockerイメージ |
ちなみに、postgresはOpenDolphinが使うデータベースマネージメントシステムPostgreSQLで、
wildflyはOpenDolphinサーバが稼働するJava EEアプリケーションサーバで、以前は「JBoss Application Server」と呼ばれていたものである。
コンテナイメージがダウンロードできたので、まず以下のコマンドを打ち込んでPostgreSQLを起動する。
sudo docker run --name dolphin-db -P -d dolphindev/postgres
続いて、以下のコマンドを打ち込んで、WildFly(OpenDolphinサーバ)を起動する。
sudo docker run --name dolphin-server --link dolphin-db:ds -p 8080:8080 -d dolphindev/wildfly
コンテナの状態は次のコマンドを入力することにより確認できる。
sudo docker ps -a
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図8 OpenDolphinの起動 |
docker run のオプション --name はコンテナ名を表す。-Pオプションはポートを外部に公開するオプションで、-p 8080:8080は内部ポート8080番を外部に8080番ポートとして公開することを表す。そして-dオプションは、親プロセス(ユーザのログインプロセス)が終了してもコンテナを起動させたままにするオプションである。これによって、OpenDolphinを起動したユーザがログアウトしてもOpenDolphinは動き続けることができる。
コンテナ詳細表示
コンテナの詳細を確認するには docker inspect を使う。
sudo docker inspect dolphin-db
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図9 コンテナ詳細表示 |
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