- 管理者アカウントではUnityデスクトップが表示されない
- 処理が重い
MATEデスクトップ環境の構築
「メイト」ではなく「マテ」と呼ぶらしい。このサイトを参考にしながらMATEデスクトップ環境を構築した。$ sudo apt install -y ubuntu-mate-desktop $ sudo rebootインストールはこれでおしまい。
ローカルマシンのログイン画面はMATEに変わった。ところがログインするとデスクトップはもとのUnityのままだった。リモートデスクトップでhinfoでログインしても前と変わらない。
次に、/etc/xrdp/startwm.shの中身を次のように変更した。
if [ -r /etc/default/locale ]; then . /etc/default/locale export LANG LANGUAGE fi mate-sessionするとローカルマシンのログイン後のデスクトップは相変わらずUnityのままだが、リモートデスクトップ接続するとデスクトップ画面がMATEに変わった(図1)。
図1 MATEデスクトップ画面 |
リモートデスクトップはXRDPがやっているので /etc/xrdp/startwm.sh を変更すればデスクトップが変わるのはわかるが、ローカルマシンのデスクトップ自体を変更するのはどうすればよいのだろう?
LXDEデスクトップ環境の構築
次はLXDEデスクトップ環境の構築を行う。これもMATEと同様に動作が軽いデスクトップとのことだ。このサイトにしたがってLXDEのデスクトップ環境を構築した。$ sudo apt install -y lubuntu-desktop $ sudo reboot再起動後、ローカルマシンのログイン画面を見るとMATEのままだった。つぎに、/etc/xrdp/startwm.shの中身を次のように書き換えてXRDPを再起動した。
if [ -r /etc/default/locale ]; then . /etc/default/locale export LANG LANGUAGE fi lxsession -s LXDE -e LXDEそして、リモートデスクトップ接続すると次のようなデスクトップが表示された。
図2 LXDEデスクトップ画面 |
Xfce デスクトップ環境の構築
続いてXfceデスクトップ環境をこのサイトにしたがって構築する。$ sudo apt install -y xubuntu-desktop $ sudo reboot次に、/etc/xrdp/startwm.shの中身を次のように書き換える。
if [ -r /etc/default/locale ]; then . /etc/default/locale export LANG LANGUAGE fi xfce4-sessionそして、リモートデスクトップ接続すると次のようなデスクトップが表示された。
図3 xfce4デスクトップ画面 |
Cinnamonデスクトップ環境の構築
Cinnamonデスクトップ環境をこのサイトにしたがって行う。CinnamonデスクトップはUnity同様にTigerVNCを使うようだ。まず、次のコマンドでCinnamonをインストールする。
$ sudo apt install -y cinnamon-desktop-environment $ sudo reboot/etc/xrdp/startwm.shの中身を下記のように書き換えてリモートデスクトップ接続する。
if [ -r /etc/default/locale ]; then . /etc/default/locale export LANG LANGUAGE fi cinnamon-sessionあリモートデスクトップ接続すると次のような画面が表示される。
図4 cinnamonデスクトップ画面 |
ウインドウマネージャー設定ファイル
ウィンドウマネージャー設定ファイルは/etc/xrdp/にある(下図)。図5 /etc/xrdp/startwm.sh |
$ cd /etc/xrdp/ $ sudo cp startwm.sh.LXDE startwm.sh
ユーザごとにウィンドウマネージャーを変更するには
/etc/xrdp/startwm.shは全ユーザのデフォルトウィンドウマネージャの設定スクリプトである。ユーザ個々にウィンドウマネージャを変える場合は、各ユーザのホームディレクトリ内にstartwm.shを作成し、その中に起動したいウィンドウマネージャのスクリプトを記述しておけばよい。ウィンドwマネージャ | startwm.sh |
---|---|
MATE | mate-session |
Xfce4 | xfce4-session |
LXDE | lxsession -s LXDE -e LXDE |
Cinnamon | cinnamon-session |
Unity | /usr/lib/gnome-session/gnome-session-binary --session=ubuntu & /usr/lib/x86_64-linux-gnu/unity/unity-panel-service & /usr/lib/unity-settings-daemon/unity-settings-daemon & for indicator in /usr/lib/x86_64-linux-gnu/indicator-*; do basename=`basename ${indicator}` dirname=`dirname ${indicator}` service=${dirname}/${basename}/${basename}-service ${service} & done unity |
なお、startwm.shの先頭には下記のスクリプトを記述しておかないとメニュー等が日本語表示にならない。
if [ -r /etc/default/locale ]; then . /etc/default/locale export LANG LANGUAGE fiここで /etc/default/locale というファイルの内容は
LANG="ja_JP.UTF-8"となっており、if文でこのファイルが読み取り可能か(-rオプション)テストし、読み取り可能であればそれをカレントシェル内で実行し、環境変数 LANG と LANGUAGE を export している。これで、環境変数 LANG に ja_JP.UTF-8 が設定されるので、ウィンドウマネージャは日本語で表示される。
ログイン画面の切り替え
様々なウィンドウマネージャをインストールしたが、ログイン画面はMATEのままである。これを他のディスプレイマネージャに変えるにはdpkg-reconfigureを使うらしい。$ sudo dpkg-reconfigure gdm3ところが、これを実行すると
/usr/sbin/dpkg-reconfigure: gdm3 はインストールされていませんというエラーメッセージが出る。
ログイン画面を元に戻すにはどうすればよいのだろう。
リモートデスクトップで日本語入力
Ubuntuには入力メソッドとしてFcitxとiBusが最初から入っており、日本語入力システム(IME)としてMozcが入っている。ところが、Ubuntuの標準入力メソッドはFcitx+Mozcになっており、iBus+Mozcを使うには別途パッケージibus-mozcのインストールおよびキーボード入力に使うIMEシステムの変更(デフォルトはFcitx)が必要になる。Ubuntuをインストールしているサーバを直接操作する場合は Fcitx+Mozcの組み合わせで日本語入力を行うことができるが(その場合でも入力メソッドの設定は必要)、リモートデスクトップ経由だとiBus+Mozcの組み合わせでなければ動かない。
そこで、ここではリモートデスクトップでiBus+Mozcで日本語入力する設定について説明する。リモートデスクトップとしてMATEを想定しているが、他のウィンドウマネージャでもそれぞれに応じた操作方法を読み替えれば同様にできるであろう。
キーボード入力に使うIMEシステムの変更
まず、システムのアップデートを行い、終わったら再起動する。sudo apt update sudo apt upgrade -y sudo apt autoremove -y sudo apt autoclean -y sudo reboot次にiBus+Mozcの組み合わせで利用できるようにibus-mozcパッケージをインストールする。
sudo apt install -y ibus-mozcパッケージのインストールが終わったら、リモートデスクトップでUbuntuサーバに接続する。このとき、リモートデスクトップのウィンドウマネージャはMATEを利用する。
図6に示すように、メニューバーから[システム]→[設定]→[ルック&フィール]→[言語サポート]を選択する。
図6 「言語サポート」を起動する |
図7 言語サポート |
すると、[iBusの設定]画面が表示されるので「インプットメソッド」タブをクリックする(図8)。
図8 iBus設定画面 |
日本語入力
日本語入力を確認するためにデスクトップの何もないところをマウスで右クリックして[ドキュメントの生成]→[空のファイル]を選択する。図9 ドキュメントの生成 |
図10 入力メソッドの選択 |
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