ネットワーク構成図
VPNサーバが構築できたところで実験を行う。実験に使用するネットワークの構成図を図1に示す。
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図1.ネットワーク構成図 |
Windowsパソコン2台(A, Bとする)とルータ R 及びリピータハブ H を準備する。ルータ R のインターネット側を学内LANに接続する。ルータ R のLAN側にはリピータハブ H を接続し、そのリピータハブ H からパソコンA、Bに接続する。
その際、ルータ R にはもともとパソコンAに振られていたIPアドレスとサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバのIPアドレスを設定する。そして、パソコンA、BはルータRのDHCP機能を利用してIPアドレスを自動取得できるように設定する。
VPNを使わないときのパケットキャプチャ
最初にVPNを使わないときのパソコンAとサーバSの通信を、パソコンBでWiresharkを使ってキャプチャする。
手順は以下のとおりである。
- パソコンAでORCAクライアントを起動し、ORCAにログインする。
- パソコンAで[01 医事業務]→[12 登録]と進んで患者登録画面を出す。
- キャプチャフィルタにサーバ S のIPアドレスを指定(host [サーバSのIPアドレス])して パソコンBでWiresharkを開始する。
- パソコンAで登録済の患者番号を入力してENTERキーをクリックする。
- パソコンBのパケットキャプチャを停止し、パケット一覧からプロトコルがTCPのパケットを選択して、メニューから[Analyze]を選び[Follow]→[TCP Stream]と選択してパケットを再構築する。
- 画面下の[Show and save data as]から[UTF-8]を選択して、患者情報が丸見えであることを確認する。
VPNを使ったときのパケットキャプチャ
次に、VPNを使った場合のパソコンAとサーバSの通信を、パソコンBでWiresharkを使ってキャプチャする。
手順は以下のとおりである。
- パソコンAでVPNクライアント接続マネージャを立ち上げてVPNサーバ S に接続する。
- ORCAクライアントを起動し、ORCAにログインする。
- パソコンAで[01 医事業務]→[12 登録]と進んで患者登録画面を出す。
- キャプチャフィルタにサーバ S のIPアドレスを指定(host [サーバSのIPアドレス])して パソコンBでWiresharkを開始する。
- パソコンAで登録済の患者番号を入力してENTERキーをクリックする。
- パソコンBのパケットキャプチャを停止し、パケット一覧からプロトコルがTCPのパケットを選択して、メニューから[Analyze]を選び[Follow]→[TCP Stream]と選択してパケットを再構築する。
- 画面下の[Show and save data as]から[UTF-8]を選択して、VPNを使わなかった場合のキャプチャデータと比べる。
キャプチャ結果
キャプチャ結果を以下に示す。
VPNを使わなかった場合
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図2.VPNなしの場合の患者情報キャプチャデータ |
VPNを使った場合
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図3.VPNありの場合の患者情報キャプチャデータ |
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