2018年12月5日水曜日

実験

ネットワーク構成図


VPNサーバが構築できたところで実験を行う。実験に使用するネットワークの構成図を図1に示す。

図1.ネットワーク構成図

Windowsパソコン2台(A, Bとする)とルータ R 及びリピータハブ H を準備する。ルータ R のインターネット側を学内LANに接続する。ルータ R のLAN側にはリピータハブ H を接続し、そのリピータハブ H からパソコンA、Bに接続する。

その際、ルータ R にはもともとパソコンAに振られていたIPアドレスとサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバのIPアドレスを設定する。そして、パソコンA、BはルータRのDHCP機能を利用してIPアドレスを自動取得できるように設定する。

VPNを使わないときのパケットキャプチャ


最初にVPNを使わないときのパソコンAとサーバSの通信を、パソコンBでWiresharkを使ってキャプチャする。
手順は以下のとおりである。
  1. パソコンAでORCAクライアントを起動し、ORCAにログインする。
  2. パソコンAで[01 医事業務]→[12 登録]と進んで患者登録画面を出す。
  3. キャプチャフィルタにサーバ S のIPアドレスを指定(host [サーバSのIPアドレス])して パソコンBでWiresharkを開始する。
  4. パソコンAで登録済の患者番号を入力してENTERキーをクリックする。
  5. パソコンBのパケットキャプチャを停止し、パケット一覧からプロトコルがTCPのパケットを選択して、メニューから[Analyze]を選び[Follow]→[TCP Stream]と選択してパケットを再構築する。
  6. 画面下の[Show and save data as]から[UTF-8]を選択して、患者情報が丸見えであることを確認する。

VPNを使ったときのパケットキャプチャ


次に、VPNを使った場合のパソコンAとサーバSの通信を、パソコンBでWiresharkを使ってキャプチャする。

手順は以下のとおりである。
  1. パソコンAでVPNクライアント接続マネージャを立ち上げてVPNサーバ S に接続する。
  2. ORCAクライアントを起動し、ORCAにログインする。
  3. パソコンAで[01 医事業務]→[12 登録]と進んで患者登録画面を出す。
  4. キャプチャフィルタにサーバ S のIPアドレスを指定(host [サーバSのIPアドレス])して パソコンBでWiresharkを開始する。
  5. パソコンAで登録済の患者番号を入力してENTERキーをクリックする。
  6. パソコンBのパケットキャプチャを停止し、パケット一覧からプロトコルがTCPのパケットを選択して、メニューから[Analyze]を選び[Follow]→[TCP Stream]と選択してパケットを再構築する。
  7. 画面下の[Show and save data as]から[UTF-8]を選択して、VPNを使わなかった場合のキャプチャデータと比べる。 


キャプチャ結果


キャプチャ結果を以下に示す。

VPNを使わなかった場合


図2.VPNなしの場合の患者情報キャプチャデータ


VPNを使った場合


図3.VPNありの場合の患者情報キャプチャデータ



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